活動記録>8/8(木)〜9(金)立山一泊研修  記録 5班

■ 開催日         平成25年8月8日(木)〜8月9日(金)
■ 集合場所・時刻    新大阪駅・7時50分
■ 目的地         立山
■ 宿泊先         らいちょう温泉 雷鳥
■ 参加人数       61人
■ ツアー日程   8月8日(木)   
8:00新大阪出発 → 9:45草津SA → 11:15杉津SA → 12:20車中昼食 → 13:05小矢部SA → 14:00立山IC → 6号・14:40 立山有料道路 → 15:00美女平駅15:05・・・・立山杉の森観察・途中集合写真(出迎え杉)・・・・16:10美女平駅 → 17:10室堂駅・・・(観察)・・・・18:10雷鳥荘到着▶▶▶18:30夕食・懇親会21:20
8月9日(金)      
5:00 OP朝の観察5:50▶▶▶6:00:30▶▶▶7:00雷鳥荘出発・・・・(観察)・・・・8:30室堂駅・・・・
室堂山コース観察・途中集合写真(立山室堂山荘前)・・・・10:00立山玉殿の湧水 → 10:40天望立山荘・・・・立山カルデラ展望台コース観察・・・・11:30天望立山荘・昼食12:20・・・・
弥陀ヶ原湿原観察・・・・天望立山荘12:55 → 13:55桂台料金所 → 14:00 立山あるぺん村(立山街道)→ 14:50立山IC → 16:00尼御前SA→ 17:40賤ヶ岳SA → 17:55米原JCT → 18:40名神八日市IC → 421号・307号 → 19:50名阪上野ドライブイン → 西名阪・松原JCT阪神高速 → 21:15大阪駅
■ 活動記録
  京都駅発8時のところ、新大阪駅8時発となり、当初から計画は1時間遅れ。そこは旅慣れたそら組である。その都度臨機応変にと出発する。聞こえはいいが、早い話が出たとこ勝負。バス2台で出発。ひたすら走るバスに暇を持て余し出したころに岡田先生と神谷さんの硬軟対照的なクイズで眠気を冷まし、頭をほぐす。少しワイパーを動かした雨も、美女平到着時には日差し、二日間の好天を予感させた。少々帰宅時間は遅れたが見事に帳尻を合わせ、魅力凝縮の充実した二日間の立山アルペンルートの旅となった。
美女平の立山杉の巨木を巡る
美女杉前でバスを降り、まずは出迎え杉に挨拶して集合写真。バス道をしばらく歩き、子育て杉を少し過ぎて探勝歩道に入る。森に入って右(西)に曲がり、しばらく歩き、突き当りの三叉路を北に曲がって美女平駅に還る超短縮コースをとった。それでも、姿もさまざまな愛称が付いた立山杉やブナの巨木に出会えた。
 天狗平から室堂駅までの木道歩きは取りやめ、途中の車窓からソーメン滝を垣間見て室堂駅に直行する。

室堂平・ミクリガ池・室堂山への遊歩道を歩く
室堂駅を出ると標高2450mの室堂平。石畳の遊歩道を高山植物を眺めながら歩き出すと、間もなく逆さ立山を映し出すみくりが池に到着した。ここから池の周りを半周してみくりが池温泉へ。坂道を下りきるとビュースポットのみくりが池展望台に到着する。早速小グループで記念撮影が始まった。午後6時前にもかかわらず、みくりが池は神秘的な様子を醸し出し、しばし魅入ってしまった。
ほんの少し上るとエンマ台展望台。山崎カールを眺め、反対側の地獄谷を俯瞰する。さらに進む。右手に血の池、左手にリンドウ池を眺めながら、もちろん高山植物も観察しつつ(ああ忙しい。)、遅れては前に追いつき、酸素の薄さと硫黄のにおいに喘ぎつつ50m程を下り、りんどう池の池畔から再び尾根を登り返して全員無事に雷鳥荘に到着した。
夕食の後は恒例の懇親会。事前に配られていたアンケートの内容を今年の新人が思い思いに発表し盛り上がった所でお開きとなった。
翌朝は5時からオプションの朝の散歩。参加者は少なくガスも出ていて景色は見えず、早々に引き上げた。
7時に雷鳥荘を出発。ガスは消えている。エンマ台展望台を過ぎて5分の所で2羽のライチョウを発見する。続いてホテル立山の岩石園でイワヒバリを発見。皆さん夢中でシャッターを押した。室堂駅に戻りバスに荷物を置いて軽装で室堂山遊歩道へ向かう。整備された遊歩道には各所にベンチが。石畳の散策路からは乱れ咲く高山植物が手が届く距離にある。めずらしい高山植物も繰り返し出現すると見慣れてきて、そこにあるのが当たり前のようになってくる。室堂山への途中から引き返したが、行きの植物観察、帰りの大パノラマを満喫して室堂駅に戻った。植物観察のためにしゃがむと立ち眩むほど酸素は薄い。10時に立山玉殿の湧水に戻り、のどを潤した。

立山カルデラ展望台への登山道と弥陀ヶ原湿原の木道を歩く

室堂駅でバスに乗り、天望立山荘前で降りて立山カルデラ展望台への登山道に入る。石畳で整備され歩きやすいが、坂道が続く。緩い上り坂の周囲には、オオシラビソやミネカエデなどの森が広がり、木々の木陰にはキヌガサソウやモミジカラマツ、ベニバナイチゴゴゼンタチバナなどの花が見られた。観察しながら展望台に25分ほどで到着。ひと登りで巨大カルデラの絶景が広がった。山々に囲まれた雄大立山カルデラを堪能して、再び植物観察をしながら下山する。


次に弥陀ヶ原ホテルの脇から、木道がなだらかに続く平らな弥陀ヶ原湿原に入った。称名川で隔てられた大日岳の山並みを見ながら、今回は見られない「悪城の壁」を想像する。ワタスゲやミネヤナギの綿毛に見とれつつ湿原
の中を徐々に下り、ガキの広場から内回りコースをとる。ガキ田と呼ばれる池塘が点在している。ここでもオオシラビソの球果を観察し、ニッコウキスゲの群生を左右に見て全員無事バス停弥陀ヶ原に戻った。観察の全行程を終え帰路につく。途中今回は行かなかった称名の滝を車窓から眺めた。後は急ぎに急ぎ、あべのハルカス通天閣の灯を見たのは午後9時を回っていた。

所感  素晴らしい好天に恵まれ、森林、温泉、室堂平、立山連峰、カール、カルデラ、湿原・・・と盛りだくさんの観察地を巡った。雄々しさ・神秘・雄大・広大・絶景・・・のありきたりの言葉では尽くせない光景に浸ることができた。数多くの高山植物にも出会えた。楽しい一泊二日の研修だった。 「これからも楽しいそら組でいきましょう。」「次はもっとたくさん参加しましょう。」という岡田先生の言葉で次につなぎ、旅は終わった。