平城山万葉旅行活動記録  担当:4班

1.日   時  2009年10月9日(金)
2.場   所  平城山
3.コース
近鉄西大寺駅北口よりタクシーで秋篠寺 〜 佐紀盾並古墳群(神功皇后陵日葉酸媛陵、成務天皇陵、磐姫皇后陵)〜 法華寺平城京跡 〜 近鉄西大寺駅
4.参加人数   36名
5.天   候  晴れ
6.現地ガイド役 水本 洋さん

7.活動内容

 朝方少し冷え込む中、近鉄西大寺駅よりタクシー7台に分乗して秋篠寺に直行、秋篠寺は776年に光仁天皇の勅願により創建された奈良時代最後の官寺で国宝の本堂は鎌倉時代に大修理され天平と鎌倉の2つの様式が凝縮されているとのこと、また本尊の薬師三尊像、帝釈天立像、十二神将像がずらりと並んでいるお姿は見事としか言いようがありませんでした。本堂の左端には作家の堀辰雄が絶賛したと言われる、調和のとれた古仏では国内で唯一ここにしかない仏像の伎芸天立像は神秘的な微笑みと柔らかな全体的なラインがとても魅力的でした。
次に法華寺光明皇后が父藤原不比等の邸宅跡に建てた総国分尼寺で1601年に豊臣秀頼淀殿により現在の本堂に再建され、本尊の木造十一面観音立像は光明皇后がモデルと言われているのだそうです。
平城宮跡見学は希望者のみでしたが、「あおによし寧楽の都は咲く花の匂うがごとく今盛りなり」と詠まれた平城京は710年に藤原京から遷都され以後70年余り日本の政治・経済・文化の中心として栄え天平文化が華開いたそうです。広々とした宮跡はいつもどこかで発掘調査が行われていて、調査結果に基づき建物や基壇などの復元表示も進められているそうです。
最後になりましたが、日頃あまり接する機会の少ない万葉歌を水本さんの現代風解釈と巧みな話術で皆を退屈させることなく、ユーモアを交えながら古代大和の夢とロマンに浸らせていただき、とても有意義な一日を過ごさせてもらえたことに感謝しています。ありがとうございました。

≪観察した植物≫
  ケイトウコムラサキタマスダレ・シキミ・ノブドウ・ボダイジュ・
フヨウ・マルバルコウ など