9/18 大阪造幣局見学と講演 活動記録
講座日:平成21年9月18日 担当班:3班
博物館前館長、塩川幸男氏による「日本の貨幣と造幣局の歴史」について、
ユーモアを交えた楽しい話を聞かせていただきました。
【造幣局の歴史】
明治新政府は、幕末の乱れた貨幣制度を立て直すため、大阪に造幣局を設立する。
香港の閉鎖した造幣所の機械を購入し、ウオートルスの設計で着工、大勢の外国人技師が
その建設に携わった。明治4年4月4日創業。
【造幣局の事業】
貨幣の製造、勲章・褒章の製造の他に貴金属の品位の証明、金属工芸品の製造販売
地金・鉱物の分析試験、貨幣・プルーフ貨幣セット、造幣局博物館。
【エピソード】
1)「和銅開珎」が我国最初の貨幣と言われていたが、平成11年飛鳥池遺跡から発見された
「富本銭」が我国最初の貨幣であると言う。
2)平安後期、渡来銭の輸入で「宋銭」「明銭」が国内に流通する。
「永楽通宝」がそれである。が粗悪な私鋳銭が出回り、それを「鐚(びた)銭」と言う。
「ビタ一文」払わぬ。の語源となった。
3)円型の太鼓の形をした金貨を太鼓判と言い、変造することが出来なかった。
これが嘘偽りの無い時の「太鼓判を押す」の語源である。
4)足袋の文数は、一文銭の数からきている。
5)造幣局建設時の、お雇い外国人の初任給が1045円,総理大臣800円、
局長200円、一般職員5円。
6)都道府県の発行する記念貨幣に最初からプレミアが付いている。
1000円の貨幣が6000円。
【工場見学】
工場見学はガラス越しで製造過程は小さなモニターで見にくいものであったが
ビデオ鑑賞を参考にしていただきたい.。
博物館は自由見学、三々五々自由解散となった。